It's most about Singapore

イワタヒロシのシンガポール関連コンテンツ等の書庫

シンガポールのカジノから日本のカジノ構想について書かれた記事をみて

BOSS Onlineに投稿された記事

シンガポールの成功に学ぶ カジノが日本で根付く条件 マリーナ・ベイ・サンズを往く」を受けて。

 

 日本は街なかにパチンコ店が溢れているからこそ射幸心を煽るカジノがどんな危険性を持っているのか国民に知れ渡っている国。

 

 「先進国でカジノが導入されれいない珍しい国」とか「アメリカからやってきたなんとか」とかこういう「同調・流れに乗っとけ」的な風潮には乗って行く必要はないと思う。

 

 そうした日本人が思考停止しして無条件に受け入れられやすくなるキーワードの影には必ず意識的に我田引水誘導*(*利益誘導というのが悪ければ)を行う人たちがいて、導入された結果はそもそものものとは異質なものになっていることが明らかになり、それでも忘れやすい順応しやすい日本人は「それもしゃあない」と従容に受け入れ、既成事実化する。かくして無駄な巨大コスト構造体が沢山出来上がるのが日本という国家の風土病。

 

 平和憲法もそうだけど(平和憲法というテキストだけでは国は守れないと思うけれど)そういう我々の特殊性を、同調意識、トレンドに無条件に乗っていこうみたいな意識とともに否定するのではなく、我々自身のために活かし、ともすれば国外へ向けても別の考えというオルタナティブを提供する切っ掛けとして活用すればいいと思う。

 

 カジノについての落とし穴は、全部の国がそうというわけではないけれど、アジア・パシフィックエリアにあるカジノの多くは外貨を稼ぐ機会で、国民の利用を禁止するか大きく制限している。

 

 (韓国はなし崩し的に国民も利用できるカジノを一つ追加したという例もあるが、ベトナムカンボジア、台湾は国民の利用が禁じられていて、カンボジア、台湾においては、明らかに隣国から来てもらうのを目的にベトナムとの国境の街や澎湖諸島という台湾本土から離れほとんど福建省という島に置いている。またマカオは中国本土から来ることに制限が設けられているし、シンガポールは国民の利用に際しては1回100ドルもしくは年間2000ドルの入場料を取り、家族がギャンブル狂いのお父さんを申請しておいて入場を水際阻止することもできる)

 

 また、山の中や島嶼部など辺鄙な場所に設置したり、ドレスコードにより制限をかけることで、利用客がカジノを利用する前に充分に利用や予算について充分に考える余裕を持たせる面倒臭さを演出している。

 

 日本は台湾や韓国で禁止されているパチンコが日常生活の目につくあらゆる場所に存在する国。

いわばもうカジノが既にいたるところにあるカジノ先進国日本(まあガラパゴスカジノといえるけどw)がいまあえてカジノ導入の話題を活発化させている現状って可笑しくてお腹が痛い。

 

 あときな臭いというかあえて語らないの?って思うのが「国民のカジノ利用の禁止とか制限」とか。まあ基本みんな博打好きジャパンだから自分たちが利用できないことには話題も沸騰しないということであえてダミー(知らないバカ)になっているってことなのかなとも。

 

 まあともかく言っておきたいのは僕らは社会として博打慣れしているってこと。だからなんか独自性だせるんじゃないのって思い運だよね。

 

 後追いで諸外国と同じことしたってつまんないじゃない。

シンガポール建国40年記念日〜海外ビジネス最前線初記事

2005年8月、ドリームゲートが用意したブログプラットフォーム「海外ビジネス最前線」(現「社長ブログ」に統合)向けに投稿を始めました。

 

このときはまだリークアンユーさんも健在でおられましたなあ。

 

シンガポール建国40年記念日